清原ジュニア失意のドラフト指名漏れで描く「米独立リーグ→プロ野球」の青写真

公開日: 更新日:

 結局、その名がドラフト会場にコールされることはなかった。

 育成でもOKと言われたにもかかわらず、慶大の4番・清原正吾は指名漏れ。西武巨人などで歴代5位の525本塁打を放った清原和博氏の長男のプロ入りは、当初から「育成での指名もあるかどうか。可能性は低い」(在京球団スカウト)とシビアに見られていた。

「正吾は父の事件の影響で一度は野球から離れ、慶応中ではバレーボール部、慶応高ではアメリカンフットボール部に所属した。慶大で小学生以来となる野球を再開し、6年のブランクがありながら4番を打つまでになったのは大したものだが、4年間のリーグ戦通算成績は29試合で打率.226、2本塁打、11打点。本人がプロ志望届を出した際、ドラフト直前の秋の六大学リーグ戦で結果を残せば、もしかしたら……と言っていたスカウトもいたが、結局、秋もリーグ戦初本塁打を含む2発を放ったものの、11試合で打率.200、4打点とアピールできなかった(24日現在)。身長186センチ、体重90キロの潜在能力、伸びしろに期待値はあっても、現時点では走・攻・守のどれを取ってもドラフト指名のレベルに至っていないのが正直なところ。事実、ドラフト会議前日の23日の段階になっても、調査書を出したNPB球団はひとつもなかったと聞いている」(前出の在京球団スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋