豊昇龍「右肘不安」消えず…新横綱での初日は分厚いサポーター、2日目はグルグルにテーピング

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 一夜にして、持ち前の鋭い出足が戻った。

 新横綱豊昇龍が前頭筆頭の若隆景を速攻で寄り切って初白星。過去5勝8敗の難敵を下し、連敗を免れた横綱は「ちょっとホッとした」と本音を漏らした。

 初日は小結阿炎にわずか2秒の電車道で土俵下に吹っ飛ばされた。新横綱の初日黒星は1995年の貴乃花以来。中継の解説陣や親方衆に「安易な張り差し」「甘い」と酷評されたが、この日は持ち味のスピードと厳しい攻めが戻った。

「とはいえ、気になるのは先場所千秋楽で痛めたという右肘の状態です。初日は分厚いサポーターをしていて、この日はテーピングでグルグル巻きでした。初日の阿炎に対して、安易な張り差しに出たのも、新横綱の重圧や勝ちたいという焦りもさることながら、痛みが残っているという右肘の不安が拭えないからでしょう。ただでさえ、今場所は朝稽古のあとの取材を完全NGにするなどナーバスになっているのもそう。若隆景を突いて押して攻め、右を差して寄り切ったこの日の相撲を見る限り、深刻な状態ではないと思いますが、故障悪化の不安はつきまといます」(角界OB)

 重圧と故障をはねのけてこそ、横綱だろう。

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