【スポーツ科学で読み解く二刀流】投手・大谷 手術明けの今季は「スイーパー」の使い方がポイントに

公開日: 更新日:

今季の成績予想は

──故障を防ぐためにやるべきことは何か。

「ボールの握り方を変えるのもひとつですが、指先に加え、手の筋肉を鍛え、うまく使いこなすことが大事です。中でも、薬指と小指を同時に手のひら側に動かすときに使う筋肉が肘の内側の部分を守るといわれています」

 ──今季、投手としてはどれくらいの成績を残しそうか。

「今年は中継ぎ、あるいはブルペンデーの先発として50イニング投げられれば、すごいのではないでしょうか。メジャーはイニング数にかなり気を配りますので、当面は先発で長いイニングを投げるというのは考えづらい。中継ぎだと、球種を絞って投球できるメリットもあります。ただでさえ、肘の靱帯は3回目の手術となると、投手としてはかなり厳しいといわれています。短いアスリートの人生の中で、大谷選手は勝負に出るんでしょうけど、『次がない』というところで慎重になるのかどうか。もしダメになったら打者としてなんとかする、という気持ちでいるのか。そうしたジレンマをどう乗り越えていくのかというところだと思います」

(取材・構成=藤本幸宏/日刊ゲンダイ

  ◇  ◇  ◇

 打者・大谷についての分析は、関連記事《打者編を読む》…から要チェックだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?