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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

なぜだ?吉田正尚にカーショー…プレーできるのに開幕から故障者リスト入り選手続出の理由

公開日: 更新日:

 吉田はオープン戦で打率2割8分6厘というまずまずの成績をあげながら、開幕から故障者リストに入っている。理由は「手術した右肩のリハビリ」となっている。吉田は昨秋、肩関節の関節唇を修復する手術を受けているが、ほぼ回復しており、昨年のようにDHの1番手で使うにはまったく問題ない。だが、キャンプ直前に球団がスター三塁手のブレグマンと契約し、サードに入ることになって事情が変わった。それまでサードのレギュラーだったデバースがDHのレギュラーに回ることになり、吉田は居場所がなくなってしまったのだ。

 デバースは35本塁打100打点を期待できる主砲なので、吉田がDHで出場できる可能性は極めて低くなった。

 コーラ監督は吉田を外野手として使うと明言しているが、レッドソックスの外野のレギュラーは昨年ゴールドグラブ賞のアブレイユらトップレベルの守備力を備えた選手ばかり。弱肩で守備範囲の狭い吉田が割り込む余地はない。

 そのため、球団は外野のレギュラー陣やDHに故障者が出るまで、吉田を故障者リストに入れておくことにしたのだ。

 ドジャースでは元エースのカーショーが開幕から故障者リストに入っている。これも5月か6月には先発ローテーションに次々と故障者が出るであろうことを見越し、故障者リストに入れて待機させているのだ。 

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