長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」
そのコーチの推察では、目が覚めたが早朝散歩に出かけるには早すぎる。かといって部屋にいても手持ちぶさただ。それで長嶋監督、つい廊下を行ったり来たり、ということになったのではないか、というのである。さもありなん、という気がする。
従ってキャンプでは担当記者諸氏は大変だ。前の晩、いくら深酒をしても、朝の長嶋監督の散歩を取材するには巨人の宿舎に朝6時には着いていなければならないからだ。遠征から帰るときも朝早い便だから、やはり早起きして空港で待ち受けなければならない。
そんな担当記者諸氏の苦労を察してか、時々、食事会を開く。長嶋監督の大好物の中華料理が多いが、欠かせないのがフカヒレの姿煮と極上のエビのチリソース。長嶋監督の一番好きな中華料理だからである。
ときにはテレビ局の女性アナウンサーやキャスターを招待することもある。そんなときはしゃぶしゃぶやフランス料理のこともある。
そうやって報道陣にごちそうを振る舞いながら、しっかり他球団や選手の情報を収集しているようである。