“過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」
放任の結果が2度目の右肘手術
ロバーツ監督が大谷に休みを与えるつもりはないと言っているのも、おそらく休むかという打診に対して本人が「その必要はない」とクビをタテに振らなかったからだろう。
“病み上がり”で164キロを投げたように、大谷はいかなる状況だろうと常にフルスロットル。放っておいたら倒れるまでプレーするタイプだ。実際、エンゼルス時代はダブルヘッダーの1試合目に完封。休養を勧める首脳陣を制して数十分後に始まった2試合目に出場、本塁打を2本打った後にけいれんを起こしている。そうやって本人の言うままに放任した結果が、脇腹痛や2度目の右肘靱帯修復手術につながった。
ロバーツ監督は選手とのコミュニケーションに長けている。就任以来9年連続でプレーオフに進出、地区優勝を逃したのは1回しかない。スター揃いのドジャースで結果を出している大きな理由は、選手を気持ち良く働かせていることだ。しかし、大谷のようなタイプは本人の希望通りにプレーさせるのではなく、むしろブレーキを踏んでやることが肝要ではないか──。
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ところでドジャースと言えば、佐々木朗希の惨状に注目が集まっている。ロバーツ監督はマイナー降格を示唆しているが、実のところ、そうなったらなったでドジャースとしては好都合だという。いったいどういうことか。いま、“お荷物状態”の佐々木が置かれている状況とは。
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