“過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

公開日: 更新日:

放任の結果が2度目の右肘手術

 ロバーツ監督が大谷に休みを与えるつもりはないと言っているのも、おそらく休むかという打診に対して本人が「その必要はない」とクビをタテに振らなかったからだろう。

 “病み上がり”で164キロを投げたように、大谷はいかなる状況だろうと常にフルスロットル。放っておいたら倒れるまでプレーするタイプだ。実際、エンゼルス時代はダブルヘッダーの1試合目に完封。休養を勧める首脳陣を制して数十分後に始まった2試合目に出場、本塁打を2本打った後にけいれんを起こしている。そうやって本人の言うままに放任した結果が、脇腹痛や2度目の右肘靱帯修復手術につながった。

 ロバーツ監督は選手とのコミュニケーションに長けている。就任以来9年連続でプレーオフに進出、地区優勝を逃したのは1回しかない。スター揃いのドジャースで結果を出している大きな理由は、選手を気持ち良く働かせていることだ。しかし、大谷のようなタイプは本人の希望通りにプレーさせるのではなく、むしろブレーキを踏んでやることが肝要ではないか──。

  ◇  ◇  ◇

 ところでドジャースと言えば、佐々木朗希の惨状に注目が集まっている。ロバーツ監督はマイナー降格を示唆しているが、実のところ、そうなったらなったでドジャースとしては好都合だという。いったいどういうことか。いま、“お荷物状態”の佐々木が置かれている状況とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  2. 2

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  3. 3

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  4. 4

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 5

    ソフトB風間球打にはイップス疑惑…昨季のプロ野球“女性スキャンダル三羽ガラス”の現在地

  1. 6

    高市総裁は就任早々から人事で大混乱…女性応援団たちに“麻市内閣”ポストの目はあるのか?

  2. 7

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 10

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白