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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

川上哲治から長嶋茂雄へ…プロ野球主役の座の交代を告げた「神様のスクイズ」

公開日: 更新日:

 川上は通算18度の犠打を記録しているが、これが唯一のスクイズ。この日の打順は6番で、4番の座を奪った長嶋は26、27号を放った。長嶋は本塁打王に驀進し、対して川上はフォア・ザ・チームのスクイズ。「プロ野球ナンバーワンの座」の交代を告げる歴史的な“神様のスクイズ”だった。

 川上は監督になってから長嶋、王貞治という最強打者にも送りバントを指示した。長嶋には4度(通算5度)王には8度(通算12度)。勝利のためには天下のON砲にもバットを振らせずに犠打を命じた。不滅の9連覇の底力をみる思いだったが、自らのスクイズ体験が「名より実を優先」したといえる。

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