巨人が阪神脅かさず終われば阿部監督「全権剥奪」待ったなし…“史上初の屈辱”に肝煎り補強の機能不全
“懐刀”が異例の左遷でバックアップ体制にも異変
昨年、ヘッドコーチから昇格1年目で4年ぶりのリーグ優勝を果たした阿部慎之助監督(46)率いる巨人は、オフにマルティネス、甲斐拓也、田中将大らを獲得。総額50億円超と言われる大補強を敢行しながら、19日に今季87試合目にして早々と自力優勝の可能性が消滅した。03年と同じように阪神に独走を許し、対戦成績は5勝13敗。前半戦で阪神戦の今季負け越しが決定したのは、「巨人史上初の屈辱」と話題になった。
「阿部監督の強い要望で50億円もの資金を投入した大型補強は、リーグトップタイの28セーブを挙げている守護神マルティネスを除いて、機能していない。甲斐のFA補強に関しては、すでに一軍クラスの捕手が3人(岸田行倫、大城卓三、小林誠司)もいるのに、とチーム内には反対意見もあったが、『絶対的な司令塔、支柱が欲しい』と阿部監督が希望を通した。その甲斐は攻守に精彩を欠き、スタメンを外れる試合も増えている。わずか1勝で二軍暮らしが続く田中はいわずもがな、です。
現在の巨人の編成部門は吉村執行役員編成本部長、水野編成本部長代理と選手OBが中心的役割を担い、後輩の阿部監督を後方支援しているものの、その上の読売出身幹部はまた考えが違うでしょう。すでに阿部監督が絶大な信頼を置いていた一軍統括ディレクターがシーズン中に異動を命じられ、球団を離れるなど、バックアップ体制にも変化が生じている。補強に関して、球団の意向が強まる可能性があるのです」(巨人OB)