巨人が阪神脅かさず終われば阿部監督「全権剥奪」待ったなし…“史上初の屈辱”に肝煎り補強の機能不全
ウルトラCはCS下剋上からの日本一
日本ハムやDeNAなどフロント主導でチームづくりする球団と違い、巨人はドラフトを含めた戦力整備は現場トップの希望が優先される。阿部監督も“全権”に近い発言力を持つが、このまま低空飛行で今季を終えれば、03年の原監督と同じように、権限の縮小は避けられそうにないというのだ。
「コーチ人事も同じでしょう。昨オフ、巨人はリーグ優勝しながら、コーチ人事に手を入れた。阿部監督の高校(東京・安田学園)の先輩で、元巨人打撃コーチだった橋上(秀樹)新潟アルビレックス監督を、作戦兼戦略コーチとして11年ぶりに招聘。中大の後輩の亀井(善行)外野守備走塁コーチを打撃コーチにし、ベテランの川相(昌弘)内野守備コーチを二軍の野手総合コーチに配置転換するなどの人事を行った。ある球団幹部から“より阿部監督がやりやすいように”とその理由を聞きましたが、当然、阿部監督の意向が反映されている。そうした人事の面でも阿部監督の発言力は制限されることになるのではないか」(前出の巨人OB)
現在、リーグ3位の巨人は残り54試合。10ゲーム差で首位を行く阪神を逆転する可能性は、すでに負け越しが決まっている直接対決の結果からもそう高くない。CS下克上からの日本一でも果たさない限り、契約最終年の3年目を迎える来季の阿部監督はいろいろな意味で厳しい戦いを強いられそうである。
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ところで巨人と言えば、エース戸郷翔征が泥沼の不振にあえいでいる。いったい何があったのか。元巨人投手コーチで評論家の高橋義正氏に話を聞くと、返ってきたのは「意外すぎる原因」だった。そこには思わぬ“真犯人”の存在があった。
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