来春WBC地上波中継なしの衝撃と舞台裏…日本のテレビ局は交渉機会すらなく排除された
《今回は見ない》《大谷も無理して出る必要はない》
「オリンピックしかり、サッカーW杯しかり、近年のスポーツの国際大会の放映権料は高騰の一途をたどっています。WBCも例外ではなく、17年の第4回大会で10億円だった放映権料は、前回23年大会では3倍の約30億円に跳ね上がったとされています。今回は23年大会のさらに数倍、100億円前後になったとみられている。企業としての体力を失った日本のテレビ局に負担できる限度をとうに超え、赤字覚悟で中継する余裕はありません。
いくら高視聴率が約束されているからといって、スポットCMのスポンサー料ではとてもじゃないが、ペイできない。株主の理解も得られません。一方、WBCを通じて野球、メジャーリーグのマーケットを世界に拡大したいMLBにすれば、資金力がなくドメスティックな媒体である日本のテレビ局を相手にせず、より大きなマーケットと巨大マネーを持つ動画配信事業者をビジネスパートナーとするのは、ある意味では当然です」(米メディア関係者)
サッカーの22年カタールW杯では、放送権を取得したインターネットテレビの「ABEMA」が無料中継に踏み切ったものの、いずれにしろテレビの地上波中継がなければ、視聴者は限られることになる。競技の裾野を広げるという大義名分のもと、主催者側の不平等をのみ込んでWBCのビッグイベント化に寄与してきたはずの日本球界にとっても由々しき事態。ネット上には、《今回は見ない》《大谷も無理して出る必要ない》と悲観的な声があふれている。
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ところで大谷はWBCへの出場にどのような姿勢を見せているのか。出る気があるのか、それともないのか。つい先月、メディアに語った心境とは。
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