木佐貫洋の"生真面目さ"に私は面食い、野球以外の天職は銀行員しかないと確信した

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「ボクは時々、飛雄馬になりきるんです。父が見ていたテレビアニメの影響ですね」

「ほお? 巨人の星の?」

「はい。投げるときは背中に燃える太陽を意識してですね、グググッ、グワーン、ビューンって自分で擬音をイメージして投げるんですよ」

 マジだから余計「変に」聞こえた。この木佐貫が婚約をした。中学時代からの幼馴染みで、以前から「将来を約束」していた鹿児島の同級生だ。生真面目男はキッパリと言った。

「わたしは出来ない約束はしません。言った以上は守ります」

 さすが真実一路の巨人の「銀行員」である。

▼そめや・けいじ 1955年9月25日、宇都宮市出身。法大卒後早大大学院で臨床心理を専攻。ラジオ日本に入社、チーフアナウンサーとして25年間、「ジャイアンツナイター」を中心にプロ野球など20種目以上を担当。2005年から本格的なしゃべるフリージャーナリストとして活動。

  ◇  ◇  ◇

 当連載「大人気連載プレイバック」は火・水・木曜公開。当記事ページ下部の関連記事から、他の回顧録も要チェックだ。

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