巨人2位・田和廉 京都出身、母との東京進出は親戚一家の一間から始まった
「『知り合いに早実OBがいる』という京都ベアーズのコーチを通じて早実の和泉実監督に連絡を取っていただくと、1週間後には和泉監督が京都まで練習試合の視察に来てくださいました。その翌月には京都ベアーズの監督、コーチと一緒に早実野球部の練習と学校の見学に行って、推薦入試にチャレンジすることを決めました。合格発表の日、学校から帰ってきた廉が、ネットで受験の結果を確認して喜んでいる姿を一生忘れません」(同)
早実の推薦入試を突破した田和は、晴れて上京することになったが、早実には寮がない。会社を辞めた真由美さんと2人で引っ越すことになったものの、学校は東京・国分寺市、硬式野球部の王貞治記念グラウンドは八王子市にある。一体どこに住めばいいのか──。
「東京・杉並区の一軒家に住んでいる私の妹の旦那さんが『廉君が高校の間、うちから通ってください』と一部屋を空けてくれたんです。廉は早実に通うし、兄も京都の私立高校に通っていて、家計も大変でしたから、本当に助かりました。当時の妹夫婦は小4と年長の子供がいる4人家族です。そこから6人の共同生活が始まりました。感謝してもしきれません」(同)


















