日本一達成直後、小久保監督の言葉「明日からチームをぶっ壊す」に唖然 ソフトB城島健司CBO直撃(2)
徐若熙の育成は3年計画
──その小久保監督が先発ローテ入りを明言した158キロ右腕の徐は、メジャーとの争奪戦の末に獲得した。
「徐は才能のある若いピッチャーですが、今がピークだとは思っていません。うちの最先端の設備や指導方法で、一回りも二回りも、もっと大きな世界的なスケールのピッチャーに育てられるとプレゼンをしました。それで決めてくれたのかなと思います」
──最新の設備や育成ビジョンの勝利ですか?
「はい、だから今年の春からローテーションに入ってフル回転というより、契約期間である3年後に世界で通用するピッチャーに育てるという3年間の育成プランです」
──ソフトバンク在籍3年間で2度最多勝の有原航平が日本ハムへ移籍。手薄になった先発投手陣に徐は必要では?
「開幕ローテに入ったとしても、ずっと週に1回ローテで回ってもらうという育成プランは組んでいません。目先のチーム事情で、起用方法が変わることはありません。彼を一回りも二回りも大きくするための3年間の育成プランがあるので、フロントやコーディネーターを含め、みんなでしっかり育てていきます」
──なぜ台湾から助っ人選手を?
「台湾のU18世代は世界有数で、若い才能のある選手が多い。メジャーにもたくさん行っていますけど、うちの最先端のデータや科学を駆使すると、こういうふうにパフォーマンスが上がるというビジョンがある。福岡はアジアの玄関口でもあるし、徐みたいな才能のある選手が来てくれると、台湾との交流が広がっていく。僕はビジネス面で台湾との絆を強めたい」
──有原が日本ハムへ移籍したが、徐以外は大きな補強を行わなかった。
「(3年)契約の関係で、有原が抜けることは想像できた。エースとして頑張ってくれましたが、絶対に残ってくれるという保証はなかったんです」
──自由契約になると?
「もちろん、そういうチームづくりは考えていました。絶対的なエースだったので、彼の投げたイニング数をみんなでカバーしなきゃいけない。そういう時に、我々が四軍制を敷いている意味が出てくる。有原がいなくなった1枠で若手がチャンスをつかむ。フロントの立場からすれば、新戦力が出てくると思っているし、出てきてもらわなきゃ困る。補強をしなかったのではなく、うちの戦力で戦っていけるという判断です」 =第3回につづく
(聞き手=増田和史/日刊ゲンダイ)


















