25年ぶり広島優勝の裏側…緒方孝市監督が迫る巨人の“リメークドラマ”に漏らした一言
就任2年目を迎えた今年、25年ぶりのリーグ優勝が目前に迫ってきました。2位の巨人との優勝争いを繰り広げる7月、「リメークドラマ」という単語が新聞紙上に躍りました。96年の広島は最大11.5ゲーム差を巨人にひっくり返され、優勝を逃しました。巨人はその再現もあるという見立てでした。選手として、その時に味わった悔しさと反省は、今も私の胸に刻み込まれています。
緒方さんも当事者ですから、思うところがあるはずだと考えた私は、「同じ轍を踏まないように、気を引き締めてという気持ちはあるんですか?」と尋ねました。すると緒方さんはこう言いました。
「『リメークドラマ』というけど、結局、追う方もつらいんよ。俺ら、ずっと追ってきたけど、追っても追っても追い越せなかったもん」
広島は昨15年、3位阪神と0.5ゲーム差の4位。私自身、緒方さんと一緒にコーチを務めた14年は、同じく阪神に0.5ゲーム差の3位という結果に終わりました。追われる立場としてつらさはあれど、追う巨人はもっとつらい──。過去2年の苦い経験も踏まえ、自分にそう言い聞かせていたのかもしれません。(つづく)


















