25年ぶり広島優勝の裏側…緒方孝市監督が迫る巨人の“リメークドラマ”に漏らした一言
そんな緒方さんと一度でいいから走ってみたい──。
私はプロ野球選手でありながら、野球少年のような憧れの気持ちを抱いていました。
もっとも、私は投手であることを差し引いても、足には全く自信がありませんでした。ヨーイドンでスタート。5メートルほど走ったときにはもう、緒方さんは5メートル先を行っていました。案の定、完敗です。
「お前それ、冗談でやってんだろ?」
笑いながら言う緒方さんに私は、「どうやったらそんなに速く走れるんですか?」と尋ねました。すると緒方さんは、両腕を振って走る動きをしながら、「背中で走るんだよ」と、話していたことが印象に残っています。
09年に引退後、コーチを経て15年から監督になられた緒方さんは、現役時代同様、非常に研究熱心です。試合中、ストップウオッチ片手に采配する姿が印象的で、試合後も監督室にこもりきりで試合映像を見ながら、相手チームの分析をすることも珍しくありません。
これは解説者になってから聞いた話ですが、緒方さんは30歳前後から、試合後に当時スコアラーだった畝龍実さん(現投手兼分析コーチ)を訪ね、1打席目から最終打席まですべての打席をビデオでチェックし、翌日に備えたそうです。


















