工藤公康さんの“導き”と中田英寿さんの“粋すぎるおもてなし”が私の運命を大きく動かした

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 イタリアでは思いがけない出会いがあった。当時、セリエA・パルマに所属していたサッカー界のレジェンド中田英寿氏である。イタリアで身を立てるアスリートの先輩として、同氏がファンに向けて運営していたウェブサイトから連絡を送ったことがきっかけだった。

「中田さんが僕のメッセージに目を通してくれたんです。まず、中田さんのマネジャーさんとつながり、妻子も含めて試合に招待してもらった。観戦後に出待ちしてお礼を伝えたら、『ご飯でもどう?』って。食事の席で、工藤さんの誕生日プレゼント用のワインについてアドバイスをもらおうとすると、『ワインセラーの蔵を買い取ったから、オレがチョイスするよ。住所だけ教えて』とまで言ってくれて。本当に格好良かった。会話の中で忘れられないことがある。中田さんは『サッカー以外にやりたいことが見つかれば、そちらにチャレンジする』と話していた。超一流なのに、そんな生き方もあるんだなって。これは引退後の生活に相当影響しました。僕はどう生きようかと」

 中田英寿氏との出会い──。かけがえのないものを得た小野氏は03年限りで帰国し、翌04年に西武の選手としてNPB復帰を果たした。

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