「物語 ビルマの歴史」根本敬著
■多民族国家ビルマの実像
最後の新興市場として注目が集まるビルマ(ミャンマー)の通史。
現在の多数派であるビルマ民族がエイヤーワディ川流域に現れたのは9世紀以降で、11世紀半ばに最初の統一王朝が築かれる。王国は19世紀まで続いたが、1886年、ビルマ全土が英国領インドに併合されてしまう。この英国植民地時代に現在の国民国家としてのビルマの基盤がつくられたという。その後の日本軍による占領期、戦後の独立、国軍のクーデターによるビルマ式社会主義の時代、1988年には民主化運動を封じ込めて軍事政権が発足、そして2011年の民政移管後の現在に至るまで。知られざる多民族・多言語・多宗教国家の歩みを概観する。
(中央公論新社 1000円)


















