「いちばんわかりやすい相続・贈与の本」曽根恵子著

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 相続や贈与の仕組みは複雑で、素人にはてこずるものばかり。本書は昔なつかしい受験参考書を思わせるデザインで制度と仕組みを具体的なケースを想定して詳しく解説する。

 たとえば代々の旧家で子どもが6人。親とは次男が同居してきたが、他の兄姉たちも均等分割ばかりを主張して話がまとまらないときはどうするか。不動産の評価額を下げて土地を守りたい場合はどうするか。事実婚(内縁関係)の相手が亡くなった場合の、相手方の相続はどうなるのか。かねて仲の悪かった長男には相続させず、世話をしてくれた長女だけに相続させたいときはどうするか、など。結論の中には厳しい現実も見え隠れする。相続や贈与は夢のような話ばかりではないのだ。

(成美堂出版 1200円)

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