「いちばんわかりやすい相続・贈与の本」曽根恵子著

公開日: 更新日:

 相続や贈与の仕組みは複雑で、素人にはてこずるものばかり。本書は昔なつかしい受験参考書を思わせるデザインで制度と仕組みを具体的なケースを想定して詳しく解説する。

 たとえば代々の旧家で子どもが6人。親とは次男が同居してきたが、他の兄姉たちも均等分割ばかりを主張して話がまとまらないときはどうするか。不動産の評価額を下げて土地を守りたい場合はどうするか。事実婚(内縁関係)の相手が亡くなった場合の、相手方の相続はどうなるのか。かねて仲の悪かった長男には相続させず、世話をしてくれた長女だけに相続させたいときはどうするか、など。結論の中には厳しい現実も見え隠れする。相続や贈与は夢のような話ばかりではないのだ。

(成美堂出版 1200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」