「『大人の歌謡曲』公式ガイドブック」富澤一誠著

公開日: 更新日:

 先ごろ発売された、1970年前後のヒット曲を集めた5枚組CD「大人の歌謡曲」。“J-POP”でもなく“演歌”でもない、良質な大人の音楽90曲を収録している。

 そして、このCDの監修者が90曲について語り下ろしているのが、富澤一誠著「『大人の歌謡曲』公式ガイドブック」だ。各曲の裏話やヒットの背景などについてざっくばらんに語られており、読み進めるほどに懐かしの曲を聴きたくなってくる。

 例えば、71年にヒットした尾崎紀世彦の「また逢う日まで」。これは時代の先取りをしたマニフェストソングであると言う。男と女の別れの曲は数あるが、これ以前の曲は演歌の世界で、どうしようもない男が女を捨て、女はさめざめと泣いているパターンがお決まりだった。しかし、70年代に入ると女もりりしくなり、お互いに別れることを納得して“2人で玄関のドアの名前を消す”。発展的解消の先駆けを歌った曲なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    プーチン政権崩壊の兆し国内外で加速 南オセチア大統領選で親ロシア派現職が衝撃の敗北

    プーチン政権崩壊の兆し国内外で加速 南オセチア大統領選で親ロシア派現職が衝撃の敗北

  2. 2
    細田衆院議長の“100万円しか”発言に自民OBが苦言「頭がおかしいとしか…」

    細田衆院議長の“100万円しか”発言に自民OBが苦言「頭がおかしいとしか…」

  3. 3
    キムタクと交際の噂があった“かおりん”直撃 9年近い交際

    キムタクと交際の噂があった“かおりん”直撃 9年近い交際

  4. 4
    中日・根尾をダメにする立浪監督の朝令暮改 私なら本格的に「投手」をやらせる

    中日・根尾をダメにする立浪監督の朝令暮改 私なら本格的に「投手」をやらせる

  5. 5
    巨人は今オフもお得意FA封印か…補強失敗続きで阪神・西、中日・高橋周らもスルー気配

    巨人は今オフもお得意FA封印か…補強失敗続きで阪神・西、中日・高橋周らもスルー気配

もっと見る

  1. 6
    ロシア軍兵士もウンザリの装備ポンコツぶり…指揮官の命令も「拒否」する異常事態

    ロシア軍兵士もウンザリの装備ポンコツぶり…指揮官の命令も「拒否」する異常事態

  2. 7
    石川遼もマッチョに変身…プロゴルフ界で大流行する「筋トレ」の弊害

    石川遼もマッチョに変身…プロゴルフ界で大流行する「筋トレ」の弊害

  3. 8
    内田有紀が低迷キムタクドラマを救う? 快進撃を支える圧倒的美貌と“事実婚”柏原崇の存在

    内田有紀が低迷キムタクドラマを救う? 快進撃を支える圧倒的美貌と“事実婚”柏原崇の存在

  4. 9
    日本ハム新庄監督が選手に初カミナリの深謀遠慮…元ヤクルト飯田哲也氏が意図を推察

    日本ハム新庄監督が選手に初カミナリの深謀遠慮…元ヤクルト飯田哲也氏が意図を推察

  5. 10
    ロシア国内のプロパガンダに異変…苦し紛れの“国家総動員”で露呈したロ軍のキュウキュウぶり

    ロシア国内のプロパガンダに異変…苦し紛れの“国家総動員”で露呈したロ軍のキュウキュウぶり

人気キーワード