「本があって猫がいる」出久根達郎著

公開日: 更新日:

 滋味あふれる文章と博識で読者を魅了する作家による最新エッセー集。

 過去の世相を知りたいときには、その年に発行された雑誌を開けばよいと、「主婦之友」昭和7年4月号掲載の小学校教員一家の生活の実態や、月刊誌に載った、婦人記者が女給になりすまし「エロサービス」ありのカフェに潜入する体験記を紹介。一方で司馬遼太郎記念館を埋め尽くす膨大な蔵書について語りながら、古本屋の店主の視点から古書についてつづる。かと思えば、働き始めたころの淡い恋や新婚初夜の思い出、そして、最後のペットと定めて迎え入れた猫のパルルとの暮らしなど日々の点景まで。自在な文章に酔う。

(晶文社 1600円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網