「精神科のヒミツ」藤本修著

公開日: 更新日:

 うつ病が“心の風邪”と表現されるようになってから、精神科受診に抵抗を感じにくくなってきた。そして、町には精神科や神経科、あるいは心療内科やメンタルヘルス科などさまざまな診療科名を名乗る病院が増えている。

 実は、医師であれば誰でも、麻酔科を除く診療科名を2つ以内に限り何でも標榜することが許されている。例えば、産婦人科や整形外科で診療していた医師が、開業して心療内科や精神科を標榜することも可能なのだ。ここまで露骨でなくても、十二指腸潰瘍や円形脱毛症など身体疾患の治療にまで携わるはずの心療内科を標榜していても、内科的知識が乏しい可能性もあるそうだ。

 他にも、投薬や診断書など精神科に対するさまざまな疑問について、精神科医の著者が答えていく。

(中央公論新社 840円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲