「つちくれさん」仁木英之氏

公開日: 更新日:

 遺跡の発掘中に何千年か前の棺が発見された。フタを開けたら出てきたのは死んで間もない美女の死体! しかも卑弥呼の時代の衣服を身に着けている。この面妖な事件の謎を解くのが元刑事・福沢登と、〈つちくれさん〉と呼ばれる考古学者・瀬山紀芳。瀬山は地勢と土を見てほぼ遺跡を見通してしまうという発掘の達人である。

「父方の伯父に瀬川芳則という考古学者がいて、〈つちくれさん〉のモデルなんです。子どものころから考古学のおもしろい話を聞かせてくれて、いつか考古学者を主人公にした作品を書きたいと思っていました」

 ミステリーの舞台となるのは長野県千曲市の森将軍塚古墳の発掘現場。その遺跡から卑弥呼を思わせる姿をした遺体が発見されるのだが……。

「遺跡の発掘は地味な作業で、石の棺が見つかっても何も入っていないことが多いんですよ。だから、棺の中に眠っている姫さまがいればびっくりするんじゃないかと」

 もうひとりの主人公の福沢は、老後のために考古学の講座に通い、発掘中の遺跡を見学する。退職する当日にその遺跡で死体が発見され、興味をもつが、もはや捜査の情報は入らない。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”