遺恨なしの財産分与には生前の“相続人全員招集”が鍵

公開日: 更新日:

 今年1月1日に相続税法が改正され、6000万円以上だった相続税の課税対象が3600万円まで引き下げられた。

 相続問題は、もはや大金持ちだけの話ではなくなったわけだ。また、どんなに仲のよい家族でも、遺産が不動産ばかりで分割しにくかったり、相続人の中の1人だけが介護を担っていた場合など、紛争に発展する要因は意外に多い。これを回避するには、生きている間に相続問題の芽を摘んでおくことだ。

 五十嵐明彦監修「相続で家族がもめないための『生前会議』の開き方」(KADOKAWA 1300円+税)では、自分亡きあと家族間に遺恨を生じさせないための、生前の話し合いの進め方を伝授している。

 生前会議の前にやっておかなければならないのが、自分の財産をすべて把握すること。現金や不動産、ゴルフ会員権などの他、絵画や骨董品があれば専門家に鑑定しておいてもらおう。

 また、相続人を正確に把握するための戸籍確認、財産目録の作成、会議後の遺言書作りのための実印登録なども必要だ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性