• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「カフカの『城』他三篇」森泉岳士著

 表題作をはじめ、漱石の「こころ」(先生と私)、ポーの「盗まれた手紙」、ドストエフスキーの「鰐」という不朽の名作4作をコミック化した大判作品集。名だたる文豪たちの絢爛たる文章を凝縮して、さらにエッセンスだけを抽出したかのように、それぞれの作品をわずか16ページという短編に仕立て直した、まさに文芸とコミックが融合した新たなアートともいうべき完成度だ。

「城」はカフカの死後に発表された未完の長編小説。主人公がある日、目覚めると虫になっていたという「変身」で知られるカフカの小説だけに、この作品も登場人物たちの会話からして読者を翻弄する。主人公である測量士のKは、伯爵家に召し抱えられることになり、ある雪深い村の丘の上に立つ城を目指すが、村長らと面会を重ねてもらちが明かず、城にたどり着くことができない。〈13ページにつづく〉

 そればかりか、彼を雇ったクラム長官ともすれ違い、面会もかなわない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    夜な夜な六本木の会員制バーで繰り広げられる乱痴気騒ぎ

  2. 2

    手越がトドメに? 日テレの情報番組からジャニタレ一掃も

  3. 3

    全国一元化を口実に…安倍政権が障害年金支給カットの非情

  4. 4

    総選挙でトップ3に入れず…AKBは“本体”弱体化が最大の課題

  5. 5

    加計理事長が突然の会見 W杯と地震に合わせ“逃げ切り作戦”

  6. 6

    最高裁も覚悟…森友問題で財務&国交省が隠したかったコト

  7. 7

    コロンビアに勝利も…釜本氏は攻撃停滞と決定機ミスに注文

  8. 8

    最大の後ろ盾も失い…楽天・梨田監督“電撃辞任”の全内幕

  9. 9

    大阪北部地震で注目…活断層“直撃リスク”のある「17原発」

  10. 10

    電撃辞任後は連勝も…楽天“ポスト梨田”に挙がる2人の名前

もっと見る