まっとうな幸せとは何かを考える本特集

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「ビジネスマンのための『幸福論』」江上剛著

「山のあなたの空遠く『幸』住むと人のいう……」。ドイツの詩人カール・ブッセが「幸福の正体」を看破した詩である。幸せとはいったい何なのか。はたして万人に共通する幸福など存在するのだろうか。元銀行員の作家、ラジオDJ、京大卒のニート、脳科学・ロボット工学者ら、多彩な著者陣が説く「幸福論」を集めてみた。

 ビジネスマンの幸せとは「出世すること」だと言いきれるものだろうか。その疑問に多くの実例を挙げて、ビジネスマン渡世の「心の在りか」を教えてくれる本が、作家・江上剛氏の「ビジネスマンのための『幸福論』」(祥伝社 780円+税)だ。

 江上氏は第一勧業銀行(現在のみずほ銀行)に26年間勤め、支店から本部、開発部、人事部、広報部へと出世街道を上っていた。会社の不祥事「総会屋事件」を処理するべく奔走し、管理職も務めたが、49歳で退職。作家への道を歩み始めた。

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