まっとうな幸せとは何かを考える本特集

公開日: 更新日:

「幸せの日本論」前野隆司著

 著者は脳科学・ロボット工学者で、皆が幸せになれる「日本型の社会のシステム」を提案。今流行の日本論や日本人論は否定的で、毒があって面白いが、批判で終わる。本書は逆だ。肯定的にとらえ、建設的に展開する。

 例えば日本人の10の短所(裏表がある・考えをはっきり言わない・必要以上に謝るなど)を「長所」ととらえるところから始めているのがわかりやすい。さらに、社会は近代西洋型(勝ち残りゲーム式)よりも、日本型(全体が調和し共生する)のほうが幸福で平和だと説く。その根源は「日本文化の中心が無である」という考察には奥行きを感じる。(KADOKAWA 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    国分太一は実質引退か? 中居正広氏、松本人志…“逃げ切り”が許されなかったタレントたちの共通点

  4. 4

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  5. 5

    池田瑛紗は藝大浪人中に乃木坂46に合格 高校も“私立女子御三家”女子学院卒の超才媛

  1. 6

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  2. 7

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  3. 8

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  4. 9

    ポップの本質からズレた、山下達郎の一連の発言への違和感

  5. 10

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も