まっとうな幸せとは何かを考える本特集

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「幸せの日本論」前野隆司著

 著者は脳科学・ロボット工学者で、皆が幸せになれる「日本型の社会のシステム」を提案。今流行の日本論や日本人論は否定的で、毒があって面白いが、批判で終わる。本書は逆だ。肯定的にとらえ、建設的に展開する。

 例えば日本人の10の短所(裏表がある・考えをはっきり言わない・必要以上に謝るなど)を「長所」ととらえるところから始めているのがわかりやすい。さらに、社会は近代西洋型(勝ち残りゲーム式)よりも、日本型(全体が調和し共生する)のほうが幸福で平和だと説く。その根源は「日本文化の中心が無である」という考察には奥行きを感じる。(KADOKAWA 840円+税)

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