「老いの作法」菊池和子著

公開日: 更新日:

 現在81歳の著者は元体育教師で、健康に直結する動き方を追求した「きくち体操」の創設者。本書は“コロッと死ぬ”ために自身が日々していることを紹介する「老い支度」の手引だ。

 例えば、少しずつでも体を動かして筋力を維持すること。70~80代になると体の衰えは急速に進み、「できないこと」が増えて心も衰えてくる。しかし、筋肉を鍛えながら根性で「できないこと」を減らす努力をしていると、気力が満ちて“死ぬまで元気”が可能になる。

 一方、宝石や洋服、食器類など、高価だからとしまっておいたものはどんどん使うようにするのがオススメだという。物への執着心をなくすことは死と向き合うことにもつながり、納得して死を迎えることに役立つはずだ。(宝島社 1100円+税)

【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性