「アンダーグラウンド・マーケット」藤井太洋著

公開日: 更新日:

 2018年、東京に流入した移民は1000万人を超えたが、彼らには低賃金労働しかない。彼らは母国への送金のために税金のかからない仮想通貨N円を利用していた。就職に失敗した就職難民の木谷と鎌田の仕事は、〈表〉の中小企業向けに、〈地下経済圏〉のN円の決済機能をつくり込むことだ。ある日、彼らが担当した店の口座に売り上げが入っていないというトラブルが発生。セッティングを依頼した斎藤のミスだった。危うく危機を回避したが、その埋め合わせにと斎藤が紹介したビジネスで、彼らはとんでもない事件に巻き込まれることに。

〈表〉と〈地下〉に引き裂かれた近未来の東京を描くSF小説。(朝日新聞出版 1400円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち