【現代医療の素顔】難病予防から移植手術、不妊問題まで現代医療のさまざまな素顔に迫る

公開日: 更新日:

「子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち」黒川祥子著

「サーバリックス」と「ガーダシル」は子宮頸がんの予防ワクチンとして2010年から「接種緊急促進特例」の公的補助を得て公費負担となった。ところがこれを接種した小6から高1までの少女の中から記憶障害や視力障害、頭痛、体が勝手に暴れ出す不随意運動などの副作用が次々に表れた。東京医大の医師はワクチン製剤に疑問を投げかけたが、厚労省の検討部会は「問題なし」。

 本書はこの問題を追及し、副反応に苦しむ少女や自責の念に悩む母たちをとらえた純度の高いヒューマンドキュメントだ。(集英社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも