「ドローンの衝撃」河鐘基氏

公開日: 更新日:

 日本製ドローンの現状はどうか。実はすでに、大学発のベンチャー企業である自律制御システム研究所や、警備用ドローンを開発するセコム社、農薬散布用小型無人機で海外から高い評価を受けるヤマハ発動機などで、さまざまなドローンが生まれているという。

「ドローンビジネスが盛り上がることは、日本経済にとって大きなプラスとなるはずです。技術面でも日本のドローンは世界レベルですから、あと必要なのは、ドローンは我々の生活を豊かにするイノベーションなのだという世論。そのためには、ドローンが安全に用いられるための法整備が急務です」

 先日行われた御嶽山の捜索にも、ドローンが用いられていた。世界的な動きとなっているドローンビジネス。日本が後れを取りガラパゴス化しないよう、その動向に注目していきたい。(扶桑社 760円+税)

▽は・じょんぎ 1983年、北海道生まれ。編集プロダクション「ピッチコミュニケーションズ」所属。「週刊SPA!」などで執筆活動を続ける傍ら、韓国の時事問題やネット事情など幅広い分野の執筆と翻訳に従事。著書に「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」など。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性