【ストップ!安倍壊憲】天下の大愚策、安倍ゴリ押し壊憲路線を阻止せよ

公開日: 更新日:

「安倍壊憲クーデターとメディア支配」丸山重威著

 今回の騒動で明らかになったのが安倍政権の露骨なまでのマスコミ操作。特に大手マスコミの腰の引け具合は惨憺たるもの。本書の著者は共同通信で社会部からラジオ・テレビ局などの要職をつとめたジャーナリスト。専門家の立場で安倍政権のマスコミ操作とメディア側の対応を検証している。

 特に目を引くのがテレビ報道の弱腰ぶり。原爆記念日の式典で被爆者代表が現今の壊憲論議に不安を表明してもNHKはあっさりスルー。その一方、首相はテレビへの単独出演を好み、「そこまで言って委員会」「スッキリ!!」「笑っていいとも!」にも連続出演。先日は「ミヤネ屋」でも大はしゃぎした。さらには読売、産経、フジテレビなど保守系のマスコミ各社のほか朝日新聞、テレビ朝日、共同通信などの経営陣とも積極的に会食・懇談している。

 これは「権力とメディアの間の緊張感の喪失」にほかならない。かつて「第4の権力」といわれたメディアの体たらくに失望したからこそ、いま国民の間であれほどデモが起こっているのではないか。(あけび書房 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず