「微笑む人」貫井徳郎著

公開日: 更新日:

 神奈川の安治川で川遊びをしていたエリート銀行員・仁藤の妻子が溺れて死亡。数日後、仁藤が事故に見せかけて妻子を殺したことが判明する。本が増えて家が手狭になったので妻子を殺したという仁藤の供述に興味を抱いた小説家の「私」は、取材を始める。隣人や同僚、上司らに話を聞くが、仁藤は非の打ちどころのない人物で、彼が事件を起こすなど考えられないと異口同音の答えが返ってくる。

 事件から1カ月後、現場近くの宮ケ瀬湖で白骨体が発見。捜査の結果、白骨の身元は仁藤の元同僚・梶原と分かり、捜査陣は仁藤の犯行を疑う。しかし、仁藤は梶原の事件については犯行を否定する。

 衝撃のラストまで一気読み必至のミステリー。(実業之日本社 620円+税)



【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か