「世渡り万の智慧袋 江戸のビジネス書が教える仕事の基本」田中優子著

公開日: 更新日:

 江戸時代のベストセラー作家・井原西鶴の著作に学ぶ「仕事の流儀」。

 例えば「日本永代蔵」第1巻「浪風静に神通丸」の章では、大名は世襲で極楽にいるようなものだが、商人は努力でそこにいたるとある男の人生を紹介。彼の母親は23歳で後家になり、米市場でこぼれ落ちた米を掃き集めて、ひと財産を作り出す。息子にも捨てられた藁を集めて銭刺し(銭を束ねるヒモ)を作らせ両替商などに売らせた。そうやって人が思いつかない金儲けで稼ぐことを知った男は、大名に金を貸すまでになったと教える。その他「世間胸算用」などから選んだ16編の現代語訳を通し、商売の神髄や人として生きる道を伝える。(集英社 540円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る