「刃引き刀の男」鈴木英治著

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 御徒目付をクビになり、「よろず調べ事いたし候」の看板を掲げる浪人の修馬に、米問屋の妾・摩伊の用心棒の仕事が舞い込む。摩伊の家で寝泊まりを始めた修馬を御徒目付頭・久岡の手下の時造が訪ねてくる。時造によると、摩伊は上方の悪党・伊輪蔵の元情婦で、一味が裏切り者の摩伊の行方を追って江戸に現れたという。久岡は伊輪蔵一味を一網打尽にするため摩伊の合力を得たいと考えているらしい。同じころ、修馬の友人の徳太郎は、小諸藩・牧野家の江戸留守居役・杢右衛門からある依頼を受ける。上屋敷から連れ去られた領主の康時を救出して欲しいというのだ。

 修馬と徳太郎コンビの活躍を描く「裏江戸探索帖」シリーズ最新刊。

(角川春樹事務所 600円+税)

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