「結婚しない男たち」荒川和久氏

公開日: 更新日:

 だから結婚できないと思われそうだが、本書のデータを読む限り、ソロ男は孤独でも不幸でも可哀想でもない。むしろ自己実現できて楽しそうだ。

「そうなんです。ソロ男は恋愛もするし、彼女もいる。団塊世代とは異なり、会社以外の友人も多くて趣味もある。要は物事にお金を使って承認欲求や達成欲求を満たすのがソロ男の幸せなのです。ところが世間ではいまだに偏見が強い。ニート、オタク、マザコン、ひきこもりと同一視されがちです。そこはしのびないので、払拭したいですね」

 もはやソロ男はマイノリティーではない。巨大市場の担い手でもあるのだ。

「2035年には生涯未婚率3割、単身世帯率4割になるといわれています。人口の半分が独身者になるなら、社会も市場もそこに適応していかないと。ソロ男研究を突き詰めると『社会学』になると思うんですよね」

 ただし、ソロ男ブームを喚起するつもりはない。

「『ソロ男さんいらっしゃい!』なんて大々的に看板出して盛り上げても、ソロ男は絶対乗っかりませんから(笑い)。彼らが幸福感を得られる仕組みが必要だと思います」(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の大誤算!「私の悲願」と豪語の消費税減税に世論「反対」多数の謎解き

  2. 2

    「エプスタイン文書」名前記載日本人のジャニーズ“顧問歴”が波紋…ファンの擁護と芸能界に広がる影響

  3. 3

    国民民主の“お嬢さま候補”が運動員買収容疑で逮捕 自爆招いた強すぎる上昇志向と国政進出への執着心

  4. 4

    高市首相が国民を騙し討ち…選挙公約記載なし「定額働かせ放題」を施政方針演説に突如ねじ込み

  5. 5

    愛子さまの将来に影響を与える高市政権「皇室典範改正案」66歳の誕生日を迎えた天皇陛下は…

  1. 6

    国民が気付いた税収減の危うさ…衆院選“争点つぶし”の副産物「消費税減税反対24.9%」で最多

  2. 7

    大谷翔平のWBC“緊急登板”は本当にないのか?「(自分が投げると)絶対に言う」と栗山英樹前監督

  3. 8

    4月からフリー転身の岩田絵里奈アナに立ちはだかる 「日テレ出身」の不吉なジンクス

  4. 9

    高市首相「コラム全消し」炎上やまず…過去発言の“ほじくり合戦”まで勃発で完全裏目

  5. 10

    和久田麻由子vs岩田絵里奈 "女子アナサバイバル”の勝者はどちらに?