「ひきがね」島崎ろでぃー写真、ECD文

公開日: 更新日:

 なぜそれまで政治に関心がなかった若者や市井の人々が行動を起こし始めたのか。

 イラク戦争を始めた当時のブッシュ大統領の発言に違和感を抱き「観客席」を下り、デモに参加するようになったというECD氏は、2012年の夏に国会前に集まった人々を前にして、3.11の夜のことを思い出したという。

 交通機関がマヒし、安否のわからぬ家族のもとに歩いて急ぐ氏の周りには同じように家を目指し黙々と歩く人々が歩道を埋めていた。家族が無事に「自分が家を出たときと変わらぬ姿でいてくれること」だけを願って歩く「彼らは、あの日の朝に向かって時間を逆行して歩いている」と感じた。

 今、立憲主義を無視して戦後の平和を壊そうとする政権に抗議するため、デモに集まる人々の気持ちも同じなのだと氏は記す。

 路上で何が起きていたのか、報道だけでは決して知ることができない日本の変化を教えてくれる好著。(ころから 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍J髙橋宏斗サイドがドジャースと“濃厚接触”!来オフ移籍は「十分ある」の怪情報

  2. 2

    “OB無視”だった大谷翔平が慌てて先輩に挨拶の仰天!日本ハム時代の先輩・近藤も認めるスーパースターの豹変

  3. 3

    橋下徹氏がまともに見える皮肉…米イラン攻撃で馬脚を現した「御用文化人」の逃げ腰と保身

  4. 4

    自民が予算委で“高市封印シフト” 首相が答弁から逃げ回るトンデモ事態にSNSで批判殺到

  5. 5

    競泳アイドル池江璃花子の初ロマンスに見えてくる「2つの夢」…りくりゅうに続くメダルともうひとつ

  1. 6

    元横綱照ノ富士が“弟子暴行”で角界に大激震! 転籍組との微妙な関係、燻っていた「無理やり改名」の火種

  2. 7

    「タニマチの連れの女性に手を出し…」問題視されていた暴行“被害者”伯乃富士の酒癖・女癖・非常識

  3. 8

    Adoの初“顔出し”が話題 ミステリアス歌手の限界と20年非公表の「GRe4N BOYZ」との違い

  4. 9

    日テレの音楽番組は終了も、有働由美子は黒柳徹子の後を継ぐ対談番組の有力候補か

  5. 10

    高市首相側の関与はあったのか? 暗号資産「サナエトークン」が大炎上! 金融庁が調査を検討