「男と女の新しい関係」を指南する4冊の本

公開日: 更新日:

「セックス・アンド・ザ・シックスティーズ」マリー・ド・エヌゼル著 小原龍彦訳

 60歳以上のフランス人31人が、性愛の形を赤裸々につづる本書。「本当の喜びは、60歳を過ぎないと見つからないのよ」と言うのは、73歳の女優マーシャ・マリルだ。

 彼女は2年前、82歳の作曲家ミシェル・ルグランと結婚した。当然、初婚ではなく、お互いに波瀾万丈の人生を送ってきたが、40年ぶりの再会に運命を感じて、結婚を決めた。ふたりのセックスは、“初夜”から喜びに満ちあふれたものだったという。

 60歳を越えれば、もはや肉体の見た目だけで相手を評価することはなくなり、セックスは慈しみの表現となる。そんな変化によって、若い頃よりも今の方がオーガズムの回数が増えたとマーシャは語っている。

 第2の思春期に翻弄される67歳、自慰行為で快楽に浸る63歳など、“幸福な老い”に関わるエロスの話が満載だ。(エクスナレッジ 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  2. 2

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  3. 3

    小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏

  4. 4

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  5. 5

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  1. 6

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  2. 7

    さや氏の過去と素顔が次々と…音楽家の夫、同志の女優、参政党シンボルの“裏の顔”

  3. 8

    参政党さや氏にドロドロ略奪婚報道の洗礼…同じく芸能界出身の三原じゅん子議員と“お騒がせ”な共通点が

  4. 9

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  5. 10

    自民党を待ち受ける大混乱…石破首相は“針のムシロ”のはずが、SNSでは〈#やめるな〉が急拡大