「戦国の女城主 井伊直虎と散った姫たち」髙橋伸幸著
戦国時代、女城主や、城主の妻として敵軍に立ち向かった勇猛な女性たちの生きざまを描いた歴史読み物。
トップバッターは明年の大河ドラマの主人公・井伊直虎。直虎は、遠江国の国人領主・井伊直盛の娘として生まれた。臣従する今川家から、対立する武田家と井伊家が内通しているとの疑いをかけられ、身に危険が迫った直虎の許嫁・亀之丞が失踪。生きる意欲を失った直虎は、次郎法師という男の名で出家する。その後、井伊家にお家断絶の危機が迫り、還俗して女城主となる。たぐいまれなる先見力と政治手腕で危機を切り抜けたその波乱の人生を描く。
他、石田三成に立ち向かい城を守った甲斐姫など14人の女性たちが登場。(徳間書店 830円+税)