暴言王トランプは世界を暗黒に引きずり込むのか?

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「爆誕!トランプ大統領で日本はこう変わる」毎日新聞外信部編著

 極端なほどの内向き志向を打ち出して大統領にまで上り詰めたトランプ。その勝因に「国民が理想主義に疲れている面がある」と本書はいう。「多くの人々がトランプに危うさを感じるのは政治経験のなさゆえではない。理想を語らず、実利という現実をむき出しに露出させることに、人々がこれまでにない危うさをかぎ取っている」のだ。

 せめてもの救いはアメリカの大統領の権力が幾重にも制限されていること。オバマが十分に政策を実行できなかったのも、大本はそこに起因している。だが、今回は議会の上下両院とも共和党。とするとトランプに率いられたアメリカがどこに行くのか、時代はまさに予断を許さない。(毎日新聞出版 926円+税)

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