フクシマから6年 政権が亡きものに葬ろうとする“あの記憶”

公開日: 更新日:

「フクシマ6年後消されゆく被害」日野行介、尾松亮著

 本書の副題に「歪められたチェルノブイリ・データ」とある。実は福島第1原発事故以来、甲状腺がんが多発している。ところがわが国の政府関係者らは、唯一の先行例といってよいチェルノブイリのデータを歪曲し、幕引きを図っている。

 そこで立ち上がったのが、新聞記者と災害研究者からなる著者2人。日本ではしばしば「チェルノブイリと比べると」が決まり文句になり、チェルノブイリより被ばく線量が少ない、チェルノブイリより甲状腺がんの発症率は低い、などといわれる。因果関係を否定する材料にチェルノブイリが使われているわけだ。

 ところが肝心のこのデータが、実はしばしば歪められ、自分たちに都合のよいところだけを抜き取ったり、都合の悪いところを隠したりしているという。「被ばく線量がはるかに小さい」という報告が「総じて小さい」と言い換えられるなどは日常茶飯。そんな細部を見落とさない著者はどちらも70年代生まれの頼もしいアラフォー世代。(人文書院 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  2. 2

    中日来季監督に元巨人・桑田真澄氏が浮上!「すでに球団の意向はまとまっている」の証言も

  3. 3

    打線強化急務の巨人が今オフ、トレード獲得に舌なめずりする日本ハム2選手の名前

  4. 4

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  5. 5

    梅野隆太郎&糸原健斗は戦力外回避か? 気になる阪神ベテラン功労者2人の処遇

  1. 6

    萩本欽一〈49〉駒沢大学でできた若い親友を「おまえらとなんか付き合えねえ」と怒鳴ったワケ

  2. 7

    近藤真彦に「おまえが言うな」の大ブーメラン! timelesz猪俣周杜容疑者への批判コメントで炎上中

  3. 8

    センスなし! 高市政権「内閣広報官」がまたやらかし…日米首脳会談“写真捏造”疑惑が大炎上

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    10.5召集「消費減税国会」へ狭まる高市包囲網 …デタラメ人気取りに自民応援団もカンカン

おすすめ求人情報

軽貨物ドライバー、宅配ドライバーのお仕事
株式会社JET LINE 千葉県 船橋市 業務委託
月給30万円~80万円
ガソリンスタンドスタッフ
株式会社天宗 DD今治SS 愛媛県 今治市 アルバイト・パート
時給1,250円~
仕分け作業
富士アウトソーシング株式会社 栃木県 宇都宮市 派遣社員
時給1,350円
歯科衛生士/オープニングスタッフ/月給24万円以上/9月リニューアルオープン
医療法人隆盛会 新井歯科医院 群馬県 前橋市 正社員
月給24万円~
セメント製造の補助/無資格OK!/1日6h勤務/ゆっくり焦らずOK
株式会社岡興産 三重県 いなべ市 正社員
月給25万円~40万円
Sponsored by 求人ボックス