「正しく怖がる感染症」岡田晴恵著

公開日: 更新日:

 グローバル化や旅行者の増加によってリスクが高まる感染症の正しい知識を伝えるハンドブック。

 感染症の予防や、拡大防止の対策は、病気を起こす微生物によってそれぞれ異なる。

 まずは、昆虫が媒介する感染症について解説。蚊が媒介する感染症によって、世界では年間72万人以上が命を奪われているという。14年に国内で感染・伝播が起きたデング熱も、温暖化によって、日本でますます問題化してくることが想定される。だが、効率的な治療薬や使用できる予防ワクチンがなく、対策は蚊に刺されないようにするという状況だという。

 その他、20代に激増している梅毒など、接触することでうつる感染症や母子感染で重篤化する感染症など、経路別に正しい知識を伝授。(筑摩書房 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因