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「転げ落ちない社会」宮本太郎編著

 日本では正社員の夫と妻、子どもを「標準世帯」としてきたが、「標準家庭」ではない高齢者の貧困(下流老人)が問題になっている。日本の年金は国民年金と、厚生年金・共済年金の2階建てになっていて、自営業者やパート労働者は厚生年金などを受給できない。非正規労働者が結婚せず、そのまま高齢になると、国民年金しか受給できず、貧困リスクが高まる。2010年の主要先進国の貧困率は、フランス5・4%に比べ、アメリカは19・9%で、日本の高齢者の貧困率はアメリカと同程度。日本の高齢者は低所得者の比率が高い。

 今後は「高齢者向けの特別な公的扶助制度」を設ける必要がある。生活保障の新しいアプローチを提起する。

(勁草書房 2500円+税)

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