「半分生きて、半分死んでいる」養老孟司著

公開日: 更新日:

 ある日、学生から「もう死んだと思ってました」と話しかけられたという著者。本人はまだ元気なつもりでも、実情ではすでに死亡済み――そう思えば気楽なもので先行き世界がどうなろうと知ったことではないという氏が、気ままに世相を斬る時評エッセー。

 ある本で、預金に利息がつかないのは実体経済に発展の余地がなくなったからだと知り大いに納得。要するに経済自体が煮詰まったからだ。見渡せば、首相が憲法を改正したがっているのも安全保障をめぐる議論が煮詰まったからで、原発問題も煮詰まったまま議論が動かない。人口減少も高齢化も、世の中が煮詰まったことが分かっているからヒトが減るのだろうと推測する。

 皮肉とユーモアを利かせながら現代社会を見つめる。

(PHP研究所 860円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞子さまは小室家に嫁いで大丈夫?「育ち」を見極める言動

  2. 2

    菅田将暉がミスキャスト?「コントが始まる」低迷の元凶

  3. 3

    眞子さま最終手段「一時金」辞退…それでも小室さんは愛を貫ける

  4. 4

    紗栄子は魔性の女…17歳アーティストYOSHIを骨抜きにした

  5. 5

    石橋貴明“オワコン老害”が一転 YouTube勝ち組に豹変の戦略

  6. 6

    小室ママ雲隠れ…眞子さま"代理解決"を急ぐ秋篠宮家の事情

  7. 7

    スギ薬局会長にワクチン優先予約 市が“特別扱い”した理由

  8. 8

    ワクチン大規模接種センター 旅行代理店に業務委託のナゼ

  9. 9

    眞子さまを早く結婚させてしまいたい官邸と宮内庁の本音

  10. 10

    高橋洋一氏“さざ波”で炎上 エリートほど不用意発言のワケ

もっと見る

人気キーワード