「あの頃、この歌、甦る最強伝説」富澤一誠著

公開日: 更新日:

 BSジャパンの人気番組「あの年この歌」のコメンテーターでもある音楽評論家の著者は、「吉田拓郎こそがトレンドセッターだ」と言う。

 1972年の「結婚しようよ」がまさにそれ。当時、キリスト教徒ではないのに、「ぼくの髪が肩まで伸びて君と同じになったら、町の教会で結婚しよう」という若者がいっぱいいたが、まさにこの歌の影響だった。

 テレビに出ない、芸能マスコミの取材を受けない、人気絶頂期における結婚というタブー破りを率先してやったのも拓郎だ。

「歌だけでなく、生き方の問題。やっちゃいけない、どうせできっこないと言われていたことを拓郎さんがぶち破った。だからこそ、みんながエールを送った」と著者。

 フォークからJポップに至る58年間の“最強伝説の歌”について熱く語るインタビュー集。

 (言視舎 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?