「さようなら、ギャングランド」東山彰良著

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 寂れた炭鉱の町ブームタウンは、自動車工場の進出で「東洋のデトロイト」と呼ばれるまでに息を吹き返す。かつてクスリの売人だったハルは、少年院を退院後、街のギャング・ヒーツのリーダー・立花に見込まれ、ナンバー3に収まる。立花のペットの猫が原因で、新興ギャングのマングースとトラブルが発生。街一番のギャング・ブリッツのリーダー・黛の立ち会いのもと、手打ちの話し合いが始まる。

 その最中、突然、マングースのリーダー・吉住が拳銃を乱射。ブリッツの1人が組織を乗っ取ろうと、吉住を利用したのだ。立花も黛も殺されたが、生き延びたハルは事態の収拾に動き出す。

 停電で闇に包まれた街を舞台に描く痛快クライムアクション。

(光文社 780円+税)


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