「さようなら、ギャングランド」東山彰良著

公開日: 更新日:

 寂れた炭鉱の町ブームタウンは、自動車工場の進出で「東洋のデトロイト」と呼ばれるまでに息を吹き返す。かつてクスリの売人だったハルは、少年院を退院後、街のギャング・ヒーツのリーダー・立花に見込まれ、ナンバー3に収まる。立花のペットの猫が原因で、新興ギャングのマングースとトラブルが発生。街一番のギャング・ブリッツのリーダー・黛の立ち会いのもと、手打ちの話し合いが始まる。

 その最中、突然、マングースのリーダー・吉住が拳銃を乱射。ブリッツの1人が組織を乗っ取ろうと、吉住を利用したのだ。立花も黛も殺されたが、生き延びたハルは事態の収拾に動き出す。

 停電で闇に包まれた街を舞台に描く痛快クライムアクション。

(光文社 780円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束