「私が愛した映画たち」吉永小百合著、立花珠樹/取材・構成

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 国民的大女優が、出演作全120作品から思い出深い作品を選び、エピソードを語る映画エッセー。

 役柄からか、裕福な家で育ったと思われがちだが、実は子役として働くようになってからはその出演料が家計の足しになっていたという著者。初めての主演映画「キューポラのある街」のとき、浦山桐郎監督から「貧乏についてよく考えてごらん」と宿題を出された。しかし、自分の家も貧乏だったから「貧乏はよく知っています。私、自信があります」と答えると、監督は「君のところは山の手の貧乏だろう。下町の貧乏っていうのがあるんだ」と語ったという。

 そんな裏話や共演者たちとの思い出を交えながら、最新作「北の桜守」まで。映画と演技への思いを語りつくしたファン必携本。 (集英社 760円+税)

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