「掲載禁止」長江俊和著

公開日: 更新日:

 報道番組のディレクターの「私」は、インターネットで「人の死を見ることができるツアー」の話題を目にする。スタッフに調べてもらうと、ツアーを主催するサイトは実在した。ツアーで見ることができる「人の死」は、事故・自殺・殺人などさまざまで、内容は現地に行くまで分からないらしい。

 特殊な方法でサイトにアクセスしてツアーに応募すると、主催者から返信があった。ツアーに参加した私は、バスの中から山中で起きた殺人の一部始終を隠しカメラで撮影。翌日、殺人が本当の事件だったことを知った私は、さらに取材を進める。(「原罪SHOW」)

 その他、元恋人の部屋の天井裏で暮らす女を主人公にした「マンションサイコ」など、戦慄必至の5編を収めた作品集。(新潮社 550円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    高市自維政権で進む病人・弱者切り捨て…医療費削減ありき「病床11万床潰し」すでに3党合意の非情

  4. 4

    創価学会OB長井秀和氏が語る公明党 「政権離脱」のウラと学会芸能人チーム「芸術部」の今後

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 7

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 10

    まだ無名の「アマNo.1サウスポー」評価爆上がり!23日ドラフト「外れ1位」なら大争奪戦も…