「師匠、御乱心!」三遊亭円丈著

公開日: 更新日:

 人気落語家が、昭和53年に起きた落語協会分裂騒動の内幕をつづった業界ドキュメンタリー

 その年、著者は真打ちに昇進。50日間に及んだ襲名披露が終わった2日後に、師匠の三遊亭円生が弟子全員を招集する。師匠は、一門の弟子を前に、協会の会長・柳家小さんの真打ち量産方針に異議を唱え、協会を脱退することに決めたと宣言。

 さらに師匠はよりによって、弟子たちには一番弟子の円楽の弟子となり協会に残れという。一門の弟子たちの多くは円楽を毛嫌いしていたため、著者らは、仲間の中に円楽と通じている人物がいるとも知らずに、必死に思いとどまるよう説得するが、師匠の決意は固い。

 見たまま感じたままを赤裸々に明かし、単行本発刊時には関係者を激怒させたという問題作。

(小学館 630円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る