「歪んだレンズ」宮城啓著

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 亡き父から社員10人足らずのマツオ製作所を引き継いだ松尾亘は、銀行の融資を受けられずに苦しんでいた。追い詰められて、昔の同僚が紹介してくれたメディカルファンドに声をかけたら、「あなたに投資するんです」と5000万円融資してくれた。

 ところが取締役会で、ファンドから派遣された副島と小沢は、電動車椅子の開発は承認するが、赤字の金属加工はやめて、工員は全員解雇しろと言い出した。抵抗する亘に2人は社長解任を言い渡す。数カ月後、亘は妹の和美から、マツオ製作所がファンドから大手カメラメーカーのプロビデンス社に売却されたことを聞く。

 大手企業の粉飾決算を描く企業小説。

(KADOKAWA 1600円+税)


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