• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「翼竜館の宝石商人」高野史緒著

 1662年の晩夏、アムステルダムに奇妙な噂が流れた。市庁舎に飾られているレンブラントが描いた歴史画の中から、古代ローマの英雄、キウィリウスが飛び出して、夜な夜な回廊をさまよい歩くのだという。そんな折、宝石商人ホーヘフェーンがペストで死に、郊外に埋葬された。だが、その翌日、彼とうり二つの男が館の密室で発見された。

 偶然、死の前の晩にホーヘフェーンと会っていたレンブラントの息子ティトゥスと記憶を失った謎の男ナンドは、入れ違いに館に入っていった外科医のカルコーエンとペスト専門医がなんらかの関わりがあるはずだと、周辺の事情を探り始める。すると、ホーヘフェーンには幼い頃に生き別れとなっていた双子の弟がいたことが判明。これで解決と思いきや、この事件にはさらなる深い闇がはらまれていたのである――。

 新興著しい国際都市アムステルダムを舞台にレンブラント、ペスト、密輸といった道具立てを組み入れて壮麗な歴史絵巻に仕立てた、傑作ミステリー。

(講談社 1550円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    正反対キャラを演じきる 佐藤健“視聴率40%男”の存在感

  2. 2

    焼肉通いは序章…星野源が狙われる新垣結衣との要塞デート

  3. 3

    沖縄県知事選で“黒歴史”隠し 佐喜真候補にもう一つの疑惑

  4. 4

    “元彼”と同時引退? 幻に消えた安室奈美恵の「再婚」報道

  5. 5

    花田家は崩壊寸前…貴乃花親方は協会批判し妻は見舞い拒否

  6. 6

    二宮和也はジャニーズの“条件”拒み…伊藤綾子と来年結婚か

  7. 7

    追悼・樹木希林さん 貫いた“奇妙な夫婦愛”と“ドケチ伝説”

  8. 8

    安倍自民がブチあげ「省庁再々編」は国民ダマしの常套手段

  9. 9

    安倍首相が総裁選で獲得 地方票「55%」の怪しいカラクリ

  10. 10

    吉澤ひとみの逮捕で…「元モー娘。」相次ぐ謝罪の違和感

もっと見る